活動報告

2011.05.19活動報告

第32回通常総会 震災から命を守る道づくり全国大会

災害に強い道路の整備を強力かつ計画的に推進することが必要

 

開会挨拶(抜粋)

 今回の大震災ほど道路の果たすべき役割として、『命』という事を意識させられたことはないのではないでしょうか。これまで、道路は「命を守る」どころか無駄な公共事業の代表という声が聞かれることもありました。しかし、今回の大震災で三陸縦貫道や仙台東部道路は、被災者の救援活動や支援物資の緊急輸送を支えただけなく、堤防的な役割も発揮し、市街地を救い、地域住民を救う、正に「命の道」となりました。
 地震大国である我が国の各地域から、ミッシングリンクの解消、増大する老朽橋の維持・修繕の充実、地域主権の在り方を問う一括交付金制度の課題など、道路整備を求める切実な声が上がっています。
 道全協は従来から、疲弊した地域経済の活気を取り戻し、地域間格差を解消して国民生活の安全・安心の確保の為、必要な道路予算の確保に努めて参りました。
 今回の大震災を受け、今後、まだまだ遅れている道路整備を実施するに当たっては、地震・津波等の災害に対応する道路整備を強力かつ計画的に推進することがぜひとも必要であります。この目的を達成するためにも、道全協の全国的な活動が重要で、会員各位の更なるご支援・ご協力をお願い申しあげます。 

道全協 会長
広島県三原市長 五藤康之

震災被災市町村長の 声・声・声
震災被災地の声を全国に伝え、道路整備の重要性、災害に強い道づくりを考えるため、大変厳しい現場への対応の中、岩手・宮城・福島3県の被災地市町村長らにご参集いただき、ご発言頂きました。頂きました。

意見発表(抜粋)

この度の東日本大震災において被災された多くの自治体に御見舞いを申し上げますと共に、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。また、本日は多くの被災地の首長さんに御参加を頂いております。復旧・復興に向けた日々の不眠不休の御努力に深く敬意を表するところでございます。私自身も震災直後、支援物資を積載しましたトラックで被災地へ伺いましたが、これまで想像していた自然災害の規模をはるかに上回る、被害の甚大さ、悲惨さを目の当たりにし言葉を失いました。 私のまちも高知県で太平洋沿岸に位置し、高い確率で起こるとされている東南海・南海地震を思うと、今般の津波被害も、正に我が事として受け止めています。犠牲になられた方々の死を無駄にしないためにも全国の市町村は、災害に強い地域づくりを誓うと共に、今回の震災を教訓にしなければなりません。その観点から二点意見申し上げます。

一点目は高速道路網の早期整備でございます。今回、三陸縦貫自動車道がかろうじて「命の道」として機能しました。しかしながら、もし全線整備を終えていたなら、もっと救えた命があったのではないか、そして復旧のエンジンは更に強力に稼動したのではないか、そう思わざるを得ません。その「命の道」は、私の地元で言えば太平洋沿岸に計画されています四国横断自動車道でございます。東南海・南海地震が起こった後に、あの時、整備されていればと後悔するようなことはあってはならない、ミッシングリンク解消は「命の道」の整備であると強く訴え、全国の高速道路網の早期整備を勝ち取らなければならない、そう心に誓うものでございます。

二点目は一括交付金に対する懸念でございます。先程申し上げました様に、災害を想定しつつ強いまちづくりを急ぐ必要がございます。皆さんの御手元に愛媛県の西条市さんから良い資料(参照)を提示頂きました。左上のグラフにございますように市町村の公共事業の規模というものは、毎年、ダイナミックに変動するものでございます。これは、どの市町村にとっても共通した性格でございます。まして、今回の震災を踏まえ、これから市町村は緊急性を勘案した事業計画を立案することになります。そのような時に、毎年決まった額で好きなようにやり繰りしろという一括交付金は認める訳には参りません。今後、災害に強いまちづくりに大きな支障が生ずることになります。市町村事業への導入は見送るべきでございます。被災自治体の思いと教訓を共有すると、どうしても、この二点は譲れないところでございます。 本日出席の皆様方と共に、以上を踏まえた取り組みを強力に推進することをお誓い申し上げ、私の発表とさせて頂きます。